宗教ってさー…… いや、そもそも「宗教ってなんだろう?」 ~かんがえよう~
さて今回は
タイトルにも書いてある通り、『宗教』についての本の紹介。
『宗教ってなんだろう?』
というのは実はそのまま本の題名になっているもの
『宗教』ということについては一般的な印象がプラスなものからマイナスまで
とにかく色々とありますが、ズラズラそれを書き綴るのは割愛。
簡潔にいえば
プラス:「宗教は人の救いになる」
マイナス:「宗教ってこわい!」
こんな感じ。
ただここで気をつけたいのは『宗教』というものの本質を考えたうえで
上のような意見を主張している人が実はそう多くないということ。
ニュースを見ただけでキャーキャー騒ぐ、それじゃあちょっと……。
ってボンヤリと捉えている人が思いの外多い。
これは個人的に友人と話をしていて思ったこと。
でもこのボンヤリが指しているのはあくまで『宗教』の具体例であって
『宗教』そのものではない。
~ならそもそも『宗教』ってなんだ?~
そんな人のために書かれた本が
『宗教ってなんだろう?』
もともと中学生向けに書かれた本なので言葉も優しめで難易度はそこまで高くない。
” なぜ宗教はあるの? 宗教は本当に人を救うの?
なければよく生きられない? これからの宗教はどうなる?
……質問形式で宗教を根っこから知り、今の視点で考える入門書。”
(とある別の本にて「入門書としては有り!」
なんて評価がありますがその某別の本に関してはまた別記事で//////)
目次
- 人はだれでも宗教心をもっている?
- 宗教はなぜ、どこで、どんなふうに生まれたの?
- 宗教は人を救ってくれるの?
- 宗教は危ないものなの?
- 宗教は暴力を超えられるの?
- 日本の宗教にはどんな特徴があるの?
- これからの宗教はどうなるの?
質問に答えていく形式で話が進んでいくので
目の前で著者と質問者が対話しているのを聞いてる感覚に近い。
質問ひとつひとつも誰しもが「そういえば……?」なんて思ったことがあるような
とても身近なものなので「むずかしい」ってよりかは
「それな!!!」のほうが多くでる。結果ページを早くめくっちゃう。
(ちなみに僕は目次見て「それな!!!」が7個出ました)
『宗教』に関する歴史的な事実から、今の時代における『宗教』の在り方、
身近な例から考え直す人が持つなにがしかへの信仰心、
『宗教』がいつの時代もそれ自体一つのものとしてずっと独立して存在していたのか。
この本にはそういう質問に対して著者である島薗進さんなりの答えが示されています。
(もちろん、その答えがすべてであるということではありませんが)
感想
「え、うっそ、マジかって感じ」 (ボキャ貧W大生 21歳童貞)
「そういえば……」と今まで思っていても自分で調べることはしなかった疑問についてキッチリ答えてくれていたので、「お悩み相談で解決したー!」
ってのに近いスッキリ感がありました。もちろん「スッキリ!」だけで終わる訳ではなく、「もっと深く理解をしたい、知りたい!」という気持ちも沸き起こる。
(スッキリだけで終わったらそれはもうただのオナry)
「いや好奇心旺盛な子供か。」
なんて声が聞こえてきそうなこの感想、
でも実際読んでみると気持ちとしてはこうなった。物事を知るのに好奇心は大事、
興味をそそられるならそれは入門書として個人的にはかなり良い。
『入門書=専門への入っていくための知識』
なんて考え方もあるけれど、それよりも「興味が持てる」ことの方が本質を考えればもっと大切かと。
まとめ
入門書として興味を持つためには個人的にかなり良い。
もちろんこれ一冊で『宗教』が分かるなんていうようなことは、ない。
見てわかるような
歴史的事実としての『宗教』じゃない、
2000年以上もの時間を通して人々の心に寄り添った
「精神的事実」としての『宗教』について
今一度考え直してみたいという方にとってはオススメ!!